じょさんしカフェonline代表 杉浦加菜子インタビュー
じょさんしカフェonline代表の杉浦加菜子に、このサービスが生まれた理由や、サービスの内容についていろいろ聞いてみました。
Q1. このサービスをはじめようと思ったきっかけを教えてください。
一番は、私自身の妊娠、子育ての経験です。
夫の転勤先(オランダ)で、知り合いもいない、文化も言葉も分からない、まわりには頼れる人がいない、そんな状態で生活がスタートしたんです。
洗濯機の使い方から買い物の仕方、電車の乗り方、とにかく全てが初めての体験なんですね。
一歩外に出れば聞こえてくる言葉は理解ができない。
今思えば、とにかく孤独で、生活すること、生きていくことにすら必死でした。
泣けてきたり、寂しくなったり、イライラしたり感情が安定していませんでした。
そんな環境での初めての育児は、毎日ずっと孤独で、気持ちが張り詰めている状態でした。
その時に唯一支えになったのが、日本にいる母とオンラインでつながる時間だったんです。
このような私自身の経験から、今は助産師として、産後のママたちの力になりたいと思い、じょさんしカフェonlineをスタートすることを決めました。
Q2. 今なぜオンラインなのでしょうか?
日本には、たくさんの子育て支援はありますが、まだまだ足りないと感じています。
子どもを連れて、一歩外に出ることができないママもたくさんいます。
勇気を振り絞って、外に出たけれど、なかなかコミュニティに馴染めなかったり、本音で話ができなかったり、そんなママって本当に多いんですよね。
じょさんしカフェonlineでは、カフェにいるような感覚で助産師と気軽につながれるし、まわりに人がいないので、どんなことでもオープンに話しやすいと思うんです。
子どもが小さくて、家から出られない時や、私みたいに海外で子育てしている時も、このサービスなら、多くのママにご利用いただくことが可能です。
引越しが多くて継続して地域の支援が受けれないママも、onlineだからこそ、妊娠中から、子育てまで、ずっと継続して助産師と関わることができます。
産後ママと赤ちゃんをサポートできるわたしたち助産師が1対1でゆっくりママに寄り添えることが、じょさんしカフェonlineの大きな特徴だと思います。
こんなスタイルを喜んでくれるママにご利用いただけたらとても嬉しいです。
Q3. 産後のママに一番大切なことは何ですか?
産後のママが一番求めているのは、安心だと思います。
産後のママはとにかく精神的な不安が大きいんです。
(産後うつは年間10万人とも言われています)
そんな時に、ネットや本などの一般的な情報ではなく、実際に専門家が顔を見ながら一人ひとりの不安や悩みに対応できる環境があることが、必要だと思っています。
Q4. 具体的にはどんな相談ができますか?
授乳や離乳食の相談、また赤ちゃんの発育の相談はもちろん、パートナーシップや上の子との関係などについてもご相談していただければと思います。
もちろん、具体的な相談がなくても大丈夫です。
誰かに話を聞いてもらうだけで、ちょっと気持ちが楽になることってありますよね。
じょさんしカフェonlineが、産後のママがほっとできる癒しの空間(じかん)になれたら嬉しいです。
Q5. 2019年秋のオープンまでは無料で利用できると聞きましたがなぜでしょうか?
わたしは助産師ですし、自分自身ママとして産後の大変さや辛さを経験したので、今すぐにでもママに寄り添いたい気持ちでいっぱいです。
ただ、オンラインでママをサポートした経験は、十分ではありません。
そこで、じょさんしカフェonlineをオープンする前に、たくさんの産後ママの相談にのり、しっかり経験を積んでから、自信をもってこのサービスをスタートさせることを決めたんです!
ぜひ、この期間に多くの方にご利用いただけると嬉しいです。
みなさんの相談が、未来のママの笑顔につながります。
Q6. 最後に、杉浦さんの夢を教えてください!
このサービスが普及することできっと救われるママがたくさんいると思います。
世界中のどこにいてもママたちが安心して子育てできる社会をつくることが、自分の使命だと感じています。